2019年の振り返り

一年の振り返りの最初はやっぱり「気が付くともう今年が終わりますね」みたいな定型句で始めたいと思います。


気が付くともう今年が終わりますね。

今年は異常に長く感じました。三年分くらい。新年の抱負などは覚えていませんが、かなり納得のいく年になりました。

学んだことを一言で表すと「自分をよく理解して自分らしいことをしていないと、誰も幸せにしない」です。

好き勝手に振り返るので、物好きな方だけお読みいただけると嬉しいです。

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ぼくは”自分で考える”っていう行為をまともにできるようになったのが、15歳の頃からでした。

もちろん、それまでも自分の意思はあったけれど、周りに合わせて生活していたし、合わせている自覚すらありませんでした。

たぶん人は誰しも、生まれ落ちたときから持ち合わせている”本質的な自分”のような部分があって、そこに親の価値観だったり教育だったり周囲の環境から入ってくる情報が加わって”自分”が出来ているのだと思います。

自分で考えるっていうのは、その”本質的な自分”で考えることを今回は指してます。


今年は、自分がこれまで培ってきた悪癖というか、歪みというか抱え込んできたノイズのようなものをひとつずつ向き合って理解し、認める作業に全振りでした

ちなみに昨年から陥っていたうつ病が、今月で寛解しました。

(ほんとご迷惑おかけしました。そして、ありがとうございます。)

終わってみると、あれは間違いなく病気だったと断言できるんですけど、かかる前も只中にいるときも「自分が弱いだけじゃん」と甘くみていました。

いまならちゃんと現象に対して理由が必ず存在することがわかるんですけどね。女の人が怒ってる理由とかもいまならすこしわかるはず。


うつ病は原因として遺伝的素因と環境的要因(おもに幼少期)があるといわれていて、ぼくは完全に後者でした。

なので、

休養して最低限のエネルギーを回復→うつ病についての情報収集と分析→自分の原因が幼少期の環境にあることを自覚→解決策を模索→親との関係性を改善することが最適解と仮定→面と向かってこれまで言えなかったことを言う→まだもやもやは消えないがじんわり気持ちが晴れる→自分の気分の浮き沈みの傾向を把握して無理のない範囲で気分が良好になる行動を増やす→寛解

というプロセスを一年かけてやってました。


ぼく、割と人生最速コースで走っているつもりだったんですよ、他の世界中の20歳で同い年の人とは経験知識量思考量でまあまあ優位だって。

それなのに、まさかのようやくいま人間としてスタートラインに立ったようなものでした。周回遅れでした。


どのへんが周回遅れかというと、他人に対して憎しみしか抱いてなくて、自分の中の消えない乾きをどうやって潤すかしか考えていなかった精神状態だったからです。

あれです、殺すことだけを教えられて育った暗殺者みたいな。それか尾崎豊。

正常な精神状態じゃないですよね、その状態だと誰かを笑顔にできないんですよ。できないというより、したいと思えない。自分が笑顔になりたいだけの、愛されたい欲求が満たされずにいる状態だから。

仕事は、誰かを笑顔にするものだから現代に暮らす社会人としては致命的なわけです。

ぼくは将来、いい仕事をするかっこいいおじさんになりたいのでこの暗殺者状態を脱しないといけなかったのです

それで、その状態は幼少期の環境が原因で、うつ病になるまでは自分が親を恨んでいることすら自覚していませんでした。

自分はいい子でいなきゃいけないと思い込んでいました。歪みすぎです。でも、きっと生きるために必要だったので仕方なかったりもして。


その歪みを自覚して、ぐちゃぐちゃに絡まった糸を解くような作業をしているなかで、ほんとに尊い学びを多々得ました。

「このままじゃいけない、オレはもっとかっこよくなるんだ(キリッ)」って高校を辞めて家を飛び出して3年。

もうお酒も呑める歳になり、人とも自分とも向き合い、挫折を知り、愛らしきものを知り、人前で泣けるようになり、つらいときにつらいと言えるようになり、楽しいことを楽しいと感じるようになり、ずいぶんと成長しました。


自分の本心とは違うことをし続けて、愛と承認に飢えてなんかもうひっどかった状態が落ち着きました。愛は偉大でした。

途中まではよくても最終的には、自分らしい自分で、やるべきことをしていないと自分も他の人も幸せにできないと、ふかくふかく身にしみました

それなのに、たぶんまた”違うこと”をしては本質的な自分からズレてつらくなって、またそのズレを修正して生きていくのかもしれません。

なんのプレイだよってかんじです。

そう考えると現代の人間という生物は変態的すぎて、ぼくが地球外生命体の立場だったら迷わず滅ぼしていると思います。


さいごに

今年は心技体の心が鍛えられた一年だったので、来年は「体」を鍛えることを意識しようと思います。

健全な精神は健全な肉体から派生し、その充溢した心と体の上にこそ妙技は作られるのだ、みたいな少年マンガぽいことをしていきます。

2019年、自分で考えて生きるようになってはじめて自分の中の満足ラインを超えた年でした。

勝負ごとをするうえでどうしても取り除きたかった自己肯定感の低さをクリアして、間借りの本屋で実験したかったことは全部できました。


3年前高校を辞めた選択は、やっぱりどうしても、不安でした。

自分で考えてとった行動が、自分にとって正解かどうか証明するまで時間が必要だったから。

ようやく、虚勢ではなくて本心から正解だったと言えます。

そして、自分にとっての正解をこれから社会的にも正解だったと認めさせないと気が済まないので、ここからの5年は社会的価値をつけることに意識を向けます

人生の曲調が尾崎豊からハンバートハンバートに変わったかんじなので、次はパフュームを目指します。 キレキレです。


言葉だけでどこまで伝わるのかはわからないのですが、日頃仲良くしている方も、さりげなく応援してくださる方も、

いつもありがとうございます。今年は大変お世話になりました。2020年もよろしくお願いいたします。


2019.12.30 トドブックス代表 村松徳馬

写真:Asami Iizuka