
ご無沙汰しております。熱海での営業が終了してから早3ヶ月が経ちました。
その間に世界は大変なことになってしまいましたが、みなさまご無事でいてくださると嬉しく思います。
また、新型コロナウィルスによりお亡くなりになられた方々およびご家族・関係者のみなさまには謹んでお悔やみ申し上げますとともに、罹患された方々には心よりお見舞い申し上げます。
さっそく本題に入らせていただくのですが、2020年の秋に予定していた東京でのニューオープンを、2021年の秋を目処に延期いたします。
現状、日本全域で緊急事態宣言が解除され、移動の自粛も解除とはなりますが、新型コロナウィルス自体がなくなったわけではもちろんなく、神経をすり減らす日々はまだ続くと予想できます。
そんななかで新たに物件を契約してオープンとはいかず、理想はワクチンが完成して日本全域に行き渡ってからの開店を目指したいところです。
不思議と「予定を狂わされて不愉快だ」なんて気持ちはなく、ちょっとぼくら人類は地球でふんぞり返りすぎてるよな、なんかごめんねって気持ちだったりします。
もちろん、今回の感染症で何十万人という方が亡くなられているので、「時代が変わるぜ!いいことだ!」と軽はずみな言葉を使うこともできないのですが、災害は災害としてただ現状を見つめていたいと思うのです。
(この騒動が人為的なものかという論争は一旦置いておいて。)

まだ大騒動になる直前くらいの時期に、「こんなウィルスに自分の行動を左右されるなんてイライラする」と思った瞬間がありました。
それでも一晩考えて、たとえばRPGなんかで冒険をしているときにゲームシステムに文句を言ったり、不正ツールを使って絶対勝てるように改造しても、全然楽しくないなと思って。それよりもその環境を最大限利用して勝ちにいく方がよっぽど楽しいと。
環境に左右されたくないと言っても、自分が生命体である限りそれは初期設定的に不可能なことだから、適応できる形を柔軟に探していこうと決めました。自分以外を自分の意志でコントロールできるなんておこがましいことを思っていたのが恥ずかしい。
人類は偉大だとも思いますが、自分たちよりも大きな存在に対しての畏怖と敬意のようなものは常に持っていたいと再認識しました。

開店は1年延期になりますが、TODOBOOKSのネットショップは継続しています。余裕ができ次第コンテンツを増やすなどします。
東京での運営を一緒にやってくれるメンバーもすでに4人も集まってくれて嬉しい限りです。
ちなみに新しいロゴも完成しました。じゃん。

3月から私的なことを含めてこの機会だからと、これまで手を付けてこなかったちょっと面倒くさいことにも取り組む時間ができて、一個人としてはいまの環境をプラスにできています。
新しい気づき、発見も毎日あって、やっぱり自分は”適度に開けた場所を持ち続けたいタイプ”だと再確認もできました。
それはTODOBOOKSのテーマでもある「あわい」とすごく似通った意味合いで、自分の存在を常にニュートラルに保ちたいというフェチ?のような存在意義?のような欲求から来ているものだったりして。
上手く整理ができたら、またブログなどに書かせていただきたいです。
自分や自分の大切な人の命が半年前よりも失われる可能性が上がった日常は、やっぱり不安だし、感染が収まった後の日本経済はさらに不安だし、仕事がなくなって生活が成り立たない方も、環境の変化に疲れてしまった人もいるかと思います。
それでも、TODOBOOKSは遠くないうちに居心地のいい場所を作るのでまたお会いできることを、新しくお会いできることを楽しみにしています。
無事に乗り切りましょう。
2020/6/19 トドブックス 村松徳馬
ロゴデザイン:あしたの箱 松平映子,
フィヨルデザイン 大西裕二