
2020年3月9日をもちまして、トドブックスは熱海での営業を終了いたしました。
そして同時に、トドブックスはおかげさまで一周年を迎えることができました。
いつもありがとうございます。
二年目の営業は東京でのニューオープンからとなりますが、今後ともよろしくお願いいたします。 ネットショップは実店舗を閉めている間も継続です。
決意表明のようなものは以前書かせていただいたので、今回は一年間の写真をつらつらと思い出として残しておこうと思います。記録です。
トドブックスの一番最初は、「熱海で本屋をやりたいー」とフェイスブックでつぶやいたことでした。
ありがたいことに「紹介するよ!」とお声掛けをいただいて、つながりつながり、いまのトドブックスが入っていたcafebar&guesthouseのオーナーに出会いました。
そしてビル一棟を改装するお手伝いをしながら、途中でメンタルを崩してしまい生まれたての小鹿のようなプルプルの精神状態のなか準備をして、なんとかオープンできました。






いまでこそ「やばかったよねー」と笑えるけど、当時は死にたいくらいつらいのに死ぬ勇気はないし、そよ風にもビクッとしてしまうくらいに精神不安定でやばやばでした。ご迷惑おかけしました。

熱海は17歳の頃に日本を一周して唯一住みたいとかんじた場所で、二年経ったいまでも変わらずに好きな街です。
申し訳なさそうに立っている海辺のヤシの木、雑多なのに透き通っているような空気感、たまらないです。
ここに住みたいと、ここでなにかをしたいと純粋にそう思える場所でした。

昨年3月9日にオープンしてから一年。
間借りで規模は小さいとはいえ商売は、商売に変わりなくて我ながらよくはじめたなと思います。
色んな方が遊びに来てくれて、応援してくれて、助けてくれて、自分がいまの段階で熱海のこの場所でできることは全部できました。本当にありがたい限りです。



記事を書き始めてから思ったんですけど、なんかこういう一区切りがついたときって、あまり言葉にできることがないのかもしれません。浸ってしまうというか。
思い返すといつも自分は助けられていたんだなと、すごく思う。でも舐められたりナチュラルに見下されたこととかは、鮮明に一生覚えているので、絶対に人ひとり社会的に抹殺できるくらいに成長してやろうとは心に決めている。
お店が終わったあとは毎回悔しくて「うわー」ってなって、最初はそれがつらかったのに、いつのまにか「うわー」にも慣れて反省したらすぐ切り替えられるようになって。おつり間違えたり、引きつり気味だった笑顔も自然と手馴れてきて。カバーかけるのはまだときどきミスるけど(ごめんなさい、上手くなります)、自分のテンションをちゃんとある程度良好に保てる方法を知って。
なんだかいいかんじです。とても。
ありがとうございます。

次は東京で、ブックバーみたいなスタイルでやるので、今後ともよろしくお願いいたします。
ちなみにトドブックスの由来は、届(トド)けたいからです。
2020.3.10 トドブックス代表村松徳馬